「願い文(ぶみ)」令和のタイムカプセル

令和の願い文(ぶみ)
あなたの願いがタイムカプセルに

令和の大修復

200年の時を超え発掘された41体の仏像。
バラバラの状態で納戸に保管されていた五大明王と三十六童子、合わせて41体の仏像群。200年ぶりに修復が開始されました。



今から8年前、本堂納戸より手足がバラバラとなった仏像が発見されました。それは200年前に不動堂火災の際に投げ出され、辛うじて助け出された五大明王と三十六童子でした。

何杯もの茶箱に無造作に入れられた状態でどうすることもできず途方にくれていたところ、前橋出身の仏師に出会い、現在富山県井波「関侊雲仏所(せきこううんぶっしょ」にて修復が続けられています。

これらの仏像は全て桂昌院(五代将軍綱吉公の母君)によって寄進された仏像でした。

手や足・頭部・腹部・破片などの数を調べたところ約2000パーツあり、夥しい数の部位を一尊々々組み立てるところから作業は始まりました。仏師と10人のお弟子さんが手分けして作業に当たり、一通りの組合せが分かるまでに約四ヶ月かかったと聞いています。

  • 桂昌院(けいしょういん)徳川綱吉公母君

修復中の仏像の中から350年前の願いが

修復事業を始めてから間も無くのこと、修復中の仏像の中からたくさんの古文書が発見されました。それは、桂昌院様の女中方がそれぞれの想いを和紙に認めた願い文(ねがいぶみ)でした。

つまり願い事を仏様の中に託すことにより、その仏像は命を吹き込まれ信仰の対象になっていく、そんな性格を帯びた仏様だったのです。

  • 実際の願い文(350年前)

現代の願いを仏像の中に〜タイムカプセル〜

これを現代に焼き直し、現代の方々の願いを今回修復中の仏像の胎内に宿し、新たな令和時代の信仰対象を作り上げていく、そこに令和の大修復の意味があると思っております。

ぜひ、この修復の機会に「願い文(ぶみ)」を仏像の中に納入していただきたいと思っております。自身の「願い文」が入っている仏様は、自身の守り本尊となります。お参りの度に、ご自身の願い事が入っている童子様に手をお合わせ下さい。きっとお守りくださいます。

あなたの、ご家族の、ご友人の願いを託して

書式は自由です。

「家内安全」「無病息災」のような定型句でも、「幸せでありますように」のような文書でも、お仲間同士で寄せ書きのように書いていただいても結構です

納入後、住職が祈祷し、その後仕上げの工程に移ります

修復完成は令和11年頃を予定しております